手土産

京に住まうまで、手土産はデパートで購入すれば
なんでも大丈夫と思っていたが
京都人はそんなに甘くなかった
デパートよりも老舗を好む傾向が・・強いみたいだ


京都人への手土産は「どこの店の何を持って来てくれたのか」
が重要なのである
和菓子・ケーキ・パン・せんべい・花・豆腐・野菜などに
いたるまで 手土産に使う店、普段使いの店と仕分けされ
伝統と格式を重んじる厳格な文化が存在している
人気がありいつも行列している店の品物を手土産にしても
その店が普段使いの店なら喜んではくれない
何度かの失敗を経て ようやく定番手土産が決まりつつある


本日訪問したお宅で頂戴した 合格点を頂ける和菓子です


手土産を渡す時も「どうぞ→いえいえ」を3~4ターン繰り返す
厚かましいと思われたくないので、数回断るらしい
奥ゆかしいと面倒くさいが行ったり来たりすること「たびたび」
あらゆる場面で「みやびの文化」が溶け込んでいる
「みやび」が、日常の生活文化を形成し、受け継がれ
守られているのは素晴らしいが…奥が深すぎるぞ


花鳥風月に触れたくて 雪月風花を楽しみたくて
京都に移住したが 厳しい現実もまた日常なり


まあ、それもこれも定年までの数年のみ
美しい景観や自然美溢れる風景三昧は定年後の楽しみに
退職後は人生を謳歌するぞっと