仕事で豪邸(大きな京町家)を訪問することがあります
訪問中に御用聞きの方が見え
「今日〇〇が入ったのですが、どうでっしゃろ?」と
注文を聞いていました
その後も2件ほど同じような内容の電話連絡があり
「へぇー、じゃあ よろしゅうお頼もうします」と
それぞれに返答をしていました
何件もあると大変ですね?と聞くと
「それぞれちゃうトコで、魚屋さんと仕出し屋さんとパン屋さん」
だと教えてくれました
そちらのお宅では、昔から御用聞きを利用しているらしく
「便利なようで不便な時もあるし、でも昔からの付き合いやし
都の文化やから守っていかんとね。若い人にも引き継いてほしいさかい」
との答えが返ってきました
話によるとその方が小さいときから
夕餉(ゆうげ)の台所は御用聞きに頼んでいたんだそうな
他にも和菓子屋・生け花・酒屋・庭や室内のしつらえ等
もろもろあり、年中人の出入りがあると言ってました
京都の昔からの生活のことをいろいろと教えてもらい
これが伝統や文化を重んじ引き継ぐと言う事で
こうやって京都の町が成り立っているのかと思うと
胸の深いところで熱さを感じました
私が言うと軽くなってしまい残念ですが
素晴らしい歴史と文化に触れたことは確かです
京の都の日常文化に刺激を受け 今宵は
背筋を正して文化遺産の和食を戴こうと思いましたが
現実は・・
今ハマっているコンビニカレーです
美味しくて月に2~3回は食べているのではないかと思います
今日も充実した一日を送れました
明日も平凡な一日でありますように